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板橋区四葉 女医による内科 生活習慣病 漢方治療

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院長メッセージ

市販の総合感冒薬、葛根湯 のこと

院長のひとりごと

ご家庭でも、コロナ検査ができるようになり、市販の風邪薬の成分を見てみました。

 

わたくし、太組、漢方専門医です。以前、漢方専門医として葛根湯のことについて、話をする機会があったのですが、葛根湯は、麻黄という効き目の早い生薬を含みます。麻黄は、エフェドリンやプソイドエフェドリンを主成分としているため、風邪の諸症状をやわらげ、発汗を促し体温調節をする成分で、主成分が30分以内に血中に移行し、効き目を発揮します。速攻ですね!麻黄の成分の一部は、プソイドエフェドリンとして、市販の総合感冒薬にも使用されています。

 

ただ、このエフェドリン、交感神経を刺激するアドレナリンと似た作用を持っていて、心臓や肺、中枢神経(眠りや情緒を含む)にも作用を有します。スポーツの退会に出場する方はご存じかもしれませんが、風邪の漢方や総合感冒薬を服用して、ドーピング検査にひっかかったという話も聞かれますね。

 

麻黄含む漢方には、「風邪のひき始めに葛根湯」、「花粉症に眠くならない小青竜湯」、「インフルエンザに麻黄湯」など、キャッチコピーと一緒に、皆様に多く知られています。

 

ただ、実際に、これらの薬を服用すると、血圧が上昇したり、脈が速くなったり、尿が出にくくなったり、眼圧が上がる場合もあります。

 

麻黄を含む漢方薬だけでなく、総合感冒薬にも、注意事項には、相談することという項目に、高齢者、高血圧、緑内障、排尿困難などの注意事項が記載されています。

 

持病をお持ちの方、軽い風邪症状で、わざわざ病院を受診せずに、市販の風邪薬を服用することがあると思います。漢方は副作用がないから、と葛根湯を選ぶ方もいらっしゃるでしょう。

 

わたくしは、日ごろから、漢方診療の時に、みなさまにお伝えしていますが、漢方にも副作用はあります

 

特に持病をお持ちの方は、市販のお薬を購入する際、注意事項の項をしっかりと確認し、主治医の先生に、よくご確認を下さい。

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